ドラマ・リブートで見せた鈴木亮平の名演技の凄みを振り返る/第1~3話

多くの人が伏線や黒幕を考察しているドラマ「リブート」。

しかし私は少し違う視点で、というか主演・鈴木亮平さんの細やかな演技を見て楽しんでます。

平凡なパティシエだった男が、ある日突然”別人の人生”を生きることになる。

鈴木亮平さん一人で二人の人生の葛藤や覚悟を、どう表現しているか。

それを観るのもこのドラマの醍醐味でもあります。

「リブート」における鈴木亮平さんの演技は大変多角的で「カメレオン俳優」としての見事な真骨頂を示しています。

今回は、ドラマ「リブート」での”心を揺さぶられた演技”を、私の好きなシーンをご紹介しながら順番に振り返ってみたいと思います。

第1話「至愛」

まず「至愛(しあい)」とはどういうことか。

この上なく深い愛情、またはこれ以上ないほど愛することという意味です。

早瀬陸が家族を心から大切にしているがゆえに、覚悟を決めた表れがこの第1話のテーマとなっているのでしょう。

鈴木亮平演じる本物儀堂歩とは

・悪徳刑事としての冷酷さがある

・荒々しく堂々とした態度

・眼つきが鋭く、どこか危険な空気を纏っている

・言葉の端々に、長年裏社会と渡り合ってきたような”濁り”がある

松山ケンイチ演じる早瀬陸とは

・善良な家族思いのパティシエ

・人柄も表情も立ち居振る舞いも穏やか

・失踪した妻、息子、母を愛する心優しい人物

シーン1.整形外科で包帯を外し儀堂にリブートした早瀬陸

・これから儀堂として歩む人生への、不安や恐れを、荒い呼吸と不安げな表情で表現している。

シーン2.一香がハヤセでスワンシュークリームを買いその後儀堂と会う場面

・深々と一香にお辞儀をしお礼を言う時とても弱弱しく見えた。

シーン3.久しぶりに警察署に出勤

・所長と部下の名前を呼ぶが、それが自然に呼ぶようにするために、周りに分からないように頑張っていた感に見えた。

・部屋を出たあと、廊下の隅で「刑事むずい!刑事むずい!」と嘆いていたにも関わらず、監察官”槇田正親”に合った時とっさに本物儀堂を演じようとしていた。

シーン3.儀堂の妻”儀堂麻友”と合ったとき

・表情、目や体の動きで動揺を隠しきれていないが、言葉でそれを補う演技。

シーン4.合六との会合で安藤「津田」が冬橋にやられた時

・目は驚き顔は強張り、体も顔もわずかに震えていた。

・現実を突き付けられ「無理だ、こんな事続けられない」と諦めかけたが、妻らの映像と共に、新な決意をする。

・が、合六の「うまいもん食って幸せな気分で終わった方がいいだろ」の言葉と共に冬橋にやられる。

第2話「裏切り」

シーン1.合六の手下にボコボコにされていた時

・”目”がとても弱弱しかった。

・本物儀堂なら、もう少し鋭い目つきをすのではと思った。

シーン2.一香から夏海も横領していたことを明かされたとき

・驚きの目つきなどの表情や声のトーンがすごかった。

・一香といるときの座り方は、脚をあまり広げず深く座らず優しい振る舞い。

・一香に「出ていけ!」と言ったときは、裏切られた絶望感で満ちていた。

シーン3.夏海が不倫をしていることを部下から告げられたとき

・驚きを隠しきれず、飲んでいたコーヒーでむせた演技が良かった。

シーン4.自分の家で、母に夏海から1500万を資金援助してもらっていたことを明かされたとき

・自分を心配させないため、陸にはおいしいケーキを作ってもらうため、余計な心配をさせないため、自分には内緒にしていたと明かされたときの驚きと”なぜ?”という表情。

・それを知った儀堂(早瀬)は目は驚き、顔を背け必死に涙をこらえるが、涙が一滴こぼれる演技に感情移入してしまった。

シーン5.病院で一香の妹を運んだ時

・走り方、抱き方、表情がまるで早瀬だった。

シーン6.海江田の事務所に行ったとき

・追い詰められた感、切羽詰まった感が良かった。

・海江田を窓に追いやり銃を向けるときが、ぎこちなくまだ銃の扱いに慣れていない感じが出ていた。

シーン7.はやせ洋菓子店に行きシュー生地、クリームの味が良くなった理由を聞く

・息子と母に会い、優しい早瀬の顔になると同時に、新な決意をする表情。

・息子と母に会うことが、早瀬の原動力になっていたように思わせる、そんな演技。

シーン8.合六の会合で

・「身を隠してた、でも帰ってきた。どうしてだと思いますか?」のセリフから本物儀堂らしくなっていた。

シーン9.自宅に帰ったとき

・疲れ切ってソファに寝転んだ時、儀堂(早瀬)の閉じた脚が早瀬っぽいと思った。

・シュークリームを食べているときも脇は開かず優しい振る舞いだった。

第3話「後悔」

シーン1.妻(麻友)が一香と居る自宅に来たとき

・妻に「あっちょっと」と言って、帰ろうとする一香の元へ歩いていく時、少し歩幅が狭く小走り風に歩く姿が可愛く思えた。

・その後のカフェでの妻とのやりとりも、儀堂(早瀬)が妻に冷たい言葉を言うたび、申し訳なさそうな、可哀そうと思うような表情が滑稽だった。

・幸せそうにスイーツを食べている姿が可愛かった。

シーン2.ハヤセ洋菓子店で

・息子を見る目がとても優しい眼差しだった。

シーン3.妻が狙われ探し回っているとき

・走り方もほんのわずか歩幅が合っていないような少しぎこちなさがあった。

・海江田に銃を突き付けられた時のしぐさが、警察官らしくなく、早瀬ぽかった。

シーン4.海江田をはめて捕まった後ハヤセ洋菓子店の前で

・妻を殺した犯人にリブートした自分が情けなく思いながら泣くシーンが切なく、鈴木亮平さんに感情移入してしまった。

リーブト後の演技の変化

リブート直後の”なりたて儀堂渉”は早瀬陸の優しい雰囲気やどこか場慣れしないぎこちなさが残っていました。

善人である早瀬が悪徳刑事・儀堂渉を「演じている」という印象が強かったです。

早瀬陸が必死で義堂渉になろうとする姿には、まだ「なりきれていない」ぎこちなさがあり、それが視聴者にも伝わったように思います。

特に、冷酷な表情や言動の裏に、早瀬陸本来の優しさが感じられる瞬間が多々ありました。

リブート後から儀堂渉に「なりきる」過程での細やかな変化を、鈴木亮平さんが見事に演じられていましたね。

第1話から視聴者を物語に引き込み、視聴者を飽きさせない演技力。

その卓越した演技力の鈴木亮平さん。

努力もされているんでしょうが、本当に天才だと思います。

 

 

 

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